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どうして自分の人生はうまくいかないのか?

はじめに

何をやっても、うまくいかない。一生懸命やっているのに、状況は好転しない。これ以上やりようがないように思える。頑張っているのは確かなことだと思いますが、頑張っているところとは別のところに原因があると考えてみてはどうでしょう。それはあなたが想像もつかない場所です。もちろん、想像がついていたらこんなに悩みは深くないはずです。予想外のところに問題の根っこはあるのです。僕の場合についてお話をします。参考になれば幸いです。

親子関係に原因があると仮定してみる

うまくいかない人は、親子関係が依存的であることを疑ってみることです。大きな夢を抱いて意気揚々と大海に出ていこうとしても、たいてい、親子関係の躓きがあれば、そこで必ずと言っていいほど足元を救われます。これは僕の経験からもそう言い切っていいと思います。全ての段階において、その親子関係における問題が露呈します。しかし、当の本人はそこに問題があると認めていないし、気づいていないので、うまくいかないことでさらに頑張ろうとする。しかし、どう頑張ったところで、その問題はどこまでもついてきます。まるで自分の影のように。そこに焦点を当ててメスを入れない限り、どうしようもない。

チェックしてみよう

親子問題にその原因があるかどうか、チェックしてみてください。一つでも自分に当てはまると思えば、要注意です。

□親子関係が支配的な関係だ
□いつも親の機嫌が気になっている
□親は素晴らしく、尊敬している
□親に自分の存在を認めてもらいたい
□離れて暮らしていても、自分の成果を報告してしまう
□何年も親に連絡をしていない
□親に自分の気持ちを聞かれたことがない

これらは全て、上下関係で親子関係が成っていたことを言っています。つまり、親の機嫌や感情が子育てにおいて支配的で、子どもは常に自分の気持ちを抑圧し、親の意向に従ってきたのです。その結果、あなたには自分軸が育っておらず、親に依存し、親の満足するように演じているのです。演じなくてはならないのは、ありのままの自分を親が受け入れてくれていないからです。あなたは親が満足するように演じている。「いい子」だったら親は愛してくれて、親の要求通りではない時には愛してくれない。だから、いつまでたっても親からの無償の愛を求めて、欠乏感を抱いています。その欠乏感ゆえに、あなたはいつも親に報告したい。逆に拗ねて、何年も口を聞かない。同じことです。

親子関係は鳥カゴの中

親子関係は、人生で最も初歩的で基本的で、だけど本質的なものです。その関係が豊かで安定していれば、安心して外の世界に羽ばたくことができます。しかし、その関係が不安定であれば、いつまでもそこに縛られる。80歳になってもです。不安定とは、愛情の問題。親から無条件の愛を与えられた子どもは、自分の心の中にある愛情のバケツが満ちていますから、溢れるものを人に与え、精神的にも自立がしやすい。いつまでも満たされない人は、どうしてもそれを満たしてもらおうと、親子関係にこだわります。しかし、こだわっても満ちることのないバケツを、その親子関係でいっぱいにすることは無理なのです。それができるなら、もっと早くにそうなっています。今、そうではないということは、もうこれ以上親子関係にこだわっても、何も得るものはないと見切る時でしょう。

あなたの親は、精神的に未成熟な親、つまり、子どものありのままの気持ちを受け止めることよりも、自分の気持ちや感情を満たすことを優先したい親だったのです。泣き叫ぶ子どもを目の前に、「どうしたの?」「辛いんだね」と抱き締めることができず、うるさいから早く泣きやんでくれと抑えつける親だったのです。

チェックリスト

人生で冒険に行けるのは、鳥カゴから出られるからです。いつまでも親子関係にこだわって鳥カゴの中から出られない人は、大海に憧れはしても常に親子関係に起因する問題に足を引っ張られます。そういう人は、次のような現象に悩んでいるはずです。

□頑張っても頑張ってもうまくいかない。
⇨なぜか? 親への依存心が土台にあるから、無意識に人や物事に依存する傾向が抜けないから。親への依存は親へのこだわりであり、こだわる限り、思考はそこで止まっている。思考停止の状態で、物事は先に進まないし、改善もしない。

□鳥カゴの世界から外のことに興味関心が向かない。
⇨それゆえ、自分の生きる範囲、考える範囲が狭いものとなっている。

□自分のやっていることが正しい!こうすべきだ!とこだわる気持ちが強い
⇨それでも、自分のおかしさに気づけないのも、思考停止の証。

どうすればいいのか?

まずは、親子関係の整理。ありのままの自分を認めて愛してくれる親はもういないと割り切ること。そして、自分で自分を愛する、または恋人や夫婦など、愛してくれる人を大切にすることです。

次に、鳥カゴから外の世界に思考を広げてみる。親子関係の問題に留まっていた状態から、少し外の世界に思いを馳せてみる。場合によってはここで専門家などのサポートが必要かもしれません。(療育から、大人の心のつまずきまで、子どもや自分の内面と向かい合う方法を、一人一人の個性に合わせて、一緒に探っていくサポートをしています)

そうして「自分軸」を持つことから再出発です。これまで、あなたは支配的な親に依存して生きてきたのです。ですから、自分でものを考えることが少なかった。自分の気持ちに素直になって自分で考えて動いた結果ではなく、親の支配のもと、親の満足するように動いてきた結果が、今です。つまり、「何をしてもうまくいかない」状況です。自分軸をたしかなものとして、鳥カゴから、自らの意思で出られるようにすることが第一です。

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この記事を書いた人

15歳の自分が出会いたかったブログ

30年前の自分に「もっと柔軟で愛に満ちた考えをもて!」と言いたい。勉強の本質も見えてなく、闇雲に漫然とやってしまったが、正しく学ぶことと、自由に発想し考えることを区別して、伸び伸びと学びたかった。何がわかっていたらそうできたかを振り返って、中高生に、そしてその親御さんにも向けて情報発信します。

そう思うに至ったおよそ30年の間、コピーライター、クリエイティブディレクターとして、広告主の商品やサービスにおけるメッセージを見出し、言語化したり、社長インタビューを文章化したりしてトップメッセージを書くことなどを生業としてきました。受賞歴として、宣伝会議賞(NTTドコモ)、朝日広告賞(NTTドコモ)、C-1グランプリ(東京コピーライターズクラブ主催)ほか。

その傍ら、国語の学習塾を主宰し、子どもと向き合う経験も通して、生きてくためには「気持ちの言語化」が大切だと気づく。言葉は、感情と思考の結果で、言葉の選択は未来の選択との思いから、広告や学習を超えて、「生きてく」という観点で言葉と向きあい、経験に基づいた情報を公開してまいります。

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