この記事を読んでほしい人
✅ 定期試験まであと１週間の中高生
✅ 試験期間中の中高生
✅ 勉強にいますぐ集中したい
この記事の著者/香山のプロフィール
浪人時代に現代文をセンス/感覚ではなく、論理的に読み、解くことに習熟した結果、秋の代ゼミの模擬試験で偏差値72まで急騰。自身のセンター試験(当時)では現代文評論が満点。大学卒業後は、コピーライターとして企業の広告やパンフレット、ウェブサイトなどの文章を書きながら、2015年からは、「国語はセンス」と思い込んで迷走している生徒に対して、国語単科塾を主宰。共通テスト現代文満点、校外模試でも同様に現代文満点(全国１位)、偏差値77(国語全体）、志望校合格など、毎年嬉しい生徒の成果を頂いています。
１. スマホをあと４分で集中モードに切り替えよう
いまね、この記事をどういう状況で読んでいるか、想像してみましょうか。もちろん、ほとんどの生徒がスマホで読んでくれていると思います。この記事は5分程度で読めます。寝っ転がっていてもいい。自習スペースでぼんやりと机に向かっているかもしれない、自分の部屋の机に座ってさっきまで漫画を読んでいたかもしれない。勉強しようと思いながら、自分の部屋を掃除してた人もいるよね。
でもね、あと読み終わったら、まずスマホを「集中モード」にしよう。気を散らす通知を自分で減らすことができる。機種によると思うけど、僕のiPhoneだと、「設定」から「集中モード」を選択する。すると「パーソナル」、「睡眠」、「仕事」などが出てくるので「仕事」をタップ。そこで、「通知を許可する連絡先」「通知を許可するアプリ」を自分で選べば設定完了。１度設定すると、次回からは、設定不要。変更も可能。
まず、４分後の集中に向けてスマホを集中モードに切り替えよう。
この記事は約４分で読めます。４分後の集中スタートを意識しよう！
２. 次の60分の計画を立てよう
精神論は言わないよ。もう、わかってるんでしょ？ 自分はこれから勉強に集中しないといけないことを。だったら、まずこれからの1時間を自分でデザインしよう。多くの学校で50分授業なのも意味があって、大人の集中力は約50分。途中で集中が切れて10分休んでもいいように、60分をデザインするよ。
１）まず、次の1時間の目標を決めよう
・問題集の何ページまで終わらせる
・この単元を理解する
・教科書の何ページまでを読んで演習も終える
・授業で配られたこのプリントを理解する
ページ数で切ってもいいし、単元で切ってもいい。最初はあまり欲張らずに、早く終わってしまうくらいでもいいから、小さな目標を決めよう。
２）次に取っ掛かりにやる作業的なことを設定しよう
暗記などね。英単語なら１ページだけでいい。5分程度でできるものを用意しよう。これは、毎回同じだよ。暗記は細切れ集中。そして、いま１）で決めたことを集中してやる導入剤の位置付け。これは、絶対にルーティンにして。学習に入る前に、必ず５分は暗記をする。その準備をしよう。
この記事を初めて読む人は、まだ準備しているかもしれない。でも、何度も読んで60分の集中のたびに読んでくれている人は、すでに暗記の用意もできていると思う。暗記のポイントを言っておくね。
・暗記は回数
・誰でも、忘れる
・忘れるまでの時間を伸ばすには繰り返ししかない
・だから、細切れ時間の５分で何度も繰り返す
・暗記しないといけないものが多い人は、細切れ時間の回数を多くとる
・それでも間に合わないと思う人は5分を10分にする
・同じことを最低４回繰り返して、ようやく覚えることができる
さあ、用意できたかな？ 君の頭の中には、これから５分間の暗記の用意と、そのあとすぐに取り掛かる教科書や問題集、プリントなどがあるかな？
３. 未来をイメージしよう
次の60分のことが、自分で決められたね。もうあと数分後に、君はそのことに着手する。その前に、一つだけ。「どういう自分をめざして、次の60分を集中するのかな？」自分が集中して頑張った後の姿を想像してみよう。
・苦手が克服できた自分＝スッキリ！
・テストでクラス１番になった自分＝自信を持てた自分
・大好きな先生の教えてくれた科目で満点を取れた自分！＝感謝！
・夢に一歩近づけた自分＝うれしい！
・何をしても中途半端だった自分を変えられた！
・応援してくれているお父さんやお母さんに成果を報告したい！＝感謝！
なんだっていいんだよ。頑張った先に広がる明るい未来に、少しだけ思いを馳せてみよう。そういう状態をめざして、そういう新しい自分をめざして頑張るんだと思えたなら、集中できそうだよね。そんな大きな未来も、これからの60分の集中が導いてくれるんだよ。
４. さあ、いよいよ始めるよ
・トイレは大丈夫かな？
・筆記用具は揃っているかな？ シャーペンの芯はあるかな？ 消しゴムは？ ノートを使う人は、ノートの最終ページじゃないかな？ 使えるページは十分にあるかな？
いつも、試験の本番前と同じことを確認するんだよ。
これからの60分間は、試験と同じ60分。学校の試験時間が50分なら、60分を自分でコントロールする経験を繰り返しておくと、本番に強くなるよね。試験が80分や90分の人だって、最初の60分の集中が、全てを決めるから。
本番前にお腹の痛くなる人。大丈夫。こうやって毎日60分を本番前のように集中する癖をつけておくと、緊張も少しずつは和らぐよ。本番前は特別な時間ではなく、毎日、自分の勉強する前に同じような気持ちになっていると、その気持ちに慣れてくるから。大丈夫。
じゃあ、いいかな？ まずは、集中モードに切り替えよう。そして、スマホの画面は、この文字が出ている状態で始めよう。
さあ、集中します。まずは、暗記の５分から。
動画の人は、BGMを流します。
記事の人はタイマーで計ろう。
もう一回じゃあ、はじめ！
終わったら60分後にまた初めから読んで、次の60分を自分で作ろう。健闘を祈る！
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